「・・・また、来たね」
塗り絵から目を離さず、フランが問いかけてきた。
「ええ」
短く答えると、机の上にあるメーリン特性の紅茶を飲む。
美味しい。
でも、やはりあの子が淹れる紅茶の方が、もっと美味しい。
やがて少女は彼女へと変わってるく。
その宿命を、少女は知らずに、あの小さな背中で背負わされている。
だが、あの笑顔を見ると、ああ私にはこのメイドがいるんだな、と安心させられる。
それはみんな分かっていること。
そして、幸せが永久に続かない、ということも、みんな分かっていた。
ーーーーそして
「・・・・さようなら。
レミリアお嬢様」
咲夜が、死んだ。