ありす*
「きーらーきーらーひーかー
るー」
ありす*・ゆうと
「おーそーらーのーほーしー
よー……」
ありす*
(言いたい。ずっと淋しかった事。ずっと会いたかった事。
また一緒に歌いたかった事。
それから、今もずっとゆうとの
事が……)
ありす*
「ゆうと、更に下手になった
わね。…私もね、ずっと
言いたかった事があるの。
私も6年前ゆうとの事が
好きだった。」
ゆうと
「…知ってた。」
ありす*
(私はこの日、初めてゆうとに
嘘をついた。)
「ゆうと、手繋ごう。」
ゆうと
「嫌だ。」
ありす*
「繋ぐわよ。いいじゃない。
明日からもう話さない
んだから。」
ゆうと
「…駅までだぞ。」
ありす*
(そうして、もう絶対に言えなく
なった。隠すしか出来なく
なった。ほんとの心を)