ありす*
「う、わ…!すごい、ここで
録るの!?」
仁
「うん。」
ありす*
「すごい、ここで歌うの!?」
仁
「うん。」
スティーブ
「ファーストの時の、
のあちゃんとおんなじ
反応〜。」
甘
「練習の時より声伸びてる
わね。やるじゃないあの子」
仁
「当然だよ。いっぱい勉強して
練習してきたんだ。」
ありす*
(あ、この歌詞…!
朝から晩まで鳥籠の中で歌う
カナリヤ。喜びも悲しみもー入ってこない。在るのは甘い
想いと思い出だけ。未来の現実
はひとかけらもここにはない。
だから何も怖くなかった。
歌っていれば怖くなかった。
でもある日突然扉は開き不安と
現実が濁流となって流れこみ
それは一瞬で全てを剥ぎとって
カナリヤを丸裸にした。
カナリヤは……私っ…!)
バタンッ
仁
「アリスっ!」