「勘違いするんじゃないぞ! メロンパン をくれたからであって、んーえっと、だか ら、その……お友達になって……くれません か?」
またも上目遣いでこちらにお願いしてく る。しかも、最後は敬語になって。その破 壊力はロリコンを一撃で殺すほどに違いな い。なんだよ、これ……可愛すぎんだろ!
「俺と友達に……なります! なります!」
(大事なことなので二回言いました)
「これでお前と我は、友達! うぬ、いい 響きじゃ……では我もそろそろ帰ろうとする かの」
「はい」
「すぅ……」
そのまま何処かへ去っていくのかと思い きや、彼女は息を吸い込んで俺の頬にキス をした。 一瞬、何が起こったかわからないだろ う。俺もまたそうである。 いや、普通はこういった表現は、人が死 んだとかもっと複雑な時とかに使うんだろ う。だが、そんなことはお構い無しだ。ど うしたらいいのかわからない。とにかく きゃわ!