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雨の滴る街 ー6ー |
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アネモネ |
10/27 16:52 |
大嶋「振りきったのか?」
吉田「多分な」
大嶋「一回休憩しよう」
吉田「うん」
三月(逃げ切れたみたい)
三月(……でもさっき追ってきたのは……私?)
三月(違う。私はここにいる)
三月(自分がわからなくなりそうだよ……)
大嶋「とりあえずいいか?」
吉田「あぁなんだ?」
大嶋「多分扉の開きかた的に俺らだけじゃない」
吉田「……やっぱりそう思うか?」
大嶋「いくらなんでも開かなかった扉が吹き飛ぶなんて…」
吉田「あと…」
大嶋「?」
吉田「手形があった…三人分の」
大嶋「だよな。」
吉田「多分先輩…いやちが……」
大嶋「今は……そうだと信じたい」
三月(!?)
三月(来てる…)
三月(二人とも逃げて!)
三月(そうか声は聞こえないか)
三月(なら!)
バァン
大嶋&吉田「!?」
大嶋「なんの音だ」
吉田「行ってくる…」
大嶋「待て!」
先輩?「二人ともどーこ?」
大嶋「危なかった」
吉田「やっぱり誰か…いや先輩が!」
大嶋「あぁ!」
大嶋&吉田「じゃあ……逃げよう!」