茨を伸ばす
切り裂かれる
茨を突き立てる
弾かれる
ならば
脚に力を籠め、前へ飛び出す
茨を踏み、跳躍
再び、茨で跳躍
繰り返し、天空の高みへ
瞬時に肉薄、瞠目した彼奴の右眼を衝き穿つ
ぐしゃり、潰したか。
しかし
大口を開く竜
放たれる咆哮
咄嗟に翳した剣に
両手から宝石に伝わる膨大な魔力
眩い光と共に術式が展開される
血を垂らしたかのように赤い円盾が
衝撃を緩和するも、吹き飛ばされる
茨は…すべて吹き飛ばされた
地面が近い
あと…あと少しだった。雪辱を果たせる、そう思ったのに。
ドサリ、大地へ倒れこむ
彼方の空に翼を広げた巨竜
誰も救えなかった、償えなかった
奴を殺すことさえ叶わなかった
「ごめん、なさい…」
霧散してゆく魔力
遠のく意識
暗闇に身を委ね、目を閉じた。
To be continued