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表も裏も紙一重 #13 |
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ゴキラ |
2/18 21:30 |
[奴の名はブラックマンバ。全世界の犯行組織を潰して回っている男だ。]
警視庁の重鎮達が沈黙の空気を漂わせた中、テロリスト対策本部長が口を開いた。
[ブラックマンバ...それは確かですか?]
一晩考えこんだ謎の答えを前に、レイカは探究心に身を任せて質問を始めた。
[あぁ、戦場でそんな格好をするやつはそいつだけだ。]
[ブラックマンバはなぜ私の前に?]
[恐らく他のテロリスト集団と同じように、雷鳴激震も潰すつもりだろう。]
[...他のテロリスト集団と同じように...?]
テロリスト対策本部長は一瞬発言を躊躇ったが、その後にしっかり質問に答えた。
[アフリカやアメリカ、ロシアの巨大テロリスト集団の消滅は公では組織内の抗争や、経済難による縮小化によって驚異としての視線を向ける必要が無くなったとされていたが...]
テロリスト対策本部長は再び口を閉じ、深呼吸をしたあと話を続けた。
[その原因はブラックマンバがたった一人で全て潰したからなんだ。]
信じられない言葉を耳にしたレイカは、思わず口を手で塞いだ。