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表も裏も紙一重 #16 |
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ゴキラ |
2/20 20:47 |
白髪の女性はブラックマンバへと近づいていった。
[どこへ行っていたの...?何をしていたの...?]
そんな質問に対して、ブラックマンバは口を開いた。
[...仕事だ。]
ブラックマンバは敵意が無いことを知らせるために、マガジンを抜いた銃を腰のホルスターにしまった。
[...どうして...私から離れたの...?]
[...仕事だ。]
涙ぐんで問いかける女性に対して、ブラックマンバは無情に答える。
[あの時...お礼を忘れていた...それだけでも言わせて...]
[フラン、言ったはずだ。俺の事は...忘れろ。]
ブラックマンバはその場を去ろうとしたが、白髪の女性は後を追おうとする。
[待って...!]
ブラックマンバは振り向きざまに上へ向かってサブマシンガンを発砲した。
白髪の女性とその場にいたレイカは反射的に目をそらしてしまい、再び目を向けた次の瞬間にはブラックマンバの姿はなかった。
[...ブラックマンバについて、ちょっとお話伺ってもいいですか?]
レイカは白髪の女性の肩に手を置いた。