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表も裏も紙一重 #22 |
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ゴキラ |
2/25 22:9 |
ブラックマンバが映画館を後にするとき、その後ろにはレイカがついてきていた。
それほどでもない人混みに紛れ、位置を細かく変えながら歩幅を合わせて尾行した。
[...あの、何か用ですか?]
しかしブラックマンバにはすでに気付かれていたようで、声をかけられてしまった。
[い、いや...なんかどこかでお会いした事があった気がして...]
[そうなんですね...良かったらお茶でもしながら話しませんか?]
[えっ...は、はい...!]
レイカは困惑しながらも、近くのカフェで向かい合って座ることになってしまった。
コーヒーとカフェラテの注文を終えた後、第一声を発したのはブラックマンバだった。
[...さて。]
その一言は、レイカの知るブラックマンバの声で放たれた。
[俺のことはもう知っているだろうな。お前は何者だ?]
[...機動隊ブレイブイーグルの隊長、白石 零夏(シライシ レイカ)よ、思い出せそう?]
[あぁ、思い出した...俺に質問する気ならー
[失礼します、こちらコーヒーとカフェラテでございます]
会話が割り込まれ、ブラックマンバは咳払いをした。