|
|
表も裏も紙一重 #33 |
|
ゴキラ |
3/5 22:37 |
ひとりでに開いたエレベーターの先には、虫の息で点灯する電気に照らされる、気を失い倒れる敵兵4人と、その中心で立ち、鋭い眼光でこちらを睨むブラックマンバの姿があった。
[ブラックマンバ...!]
ついさっきまで会話していたブラックマンバの表情とは同一人物であるかを疑うほど雰囲気が変わっていて、目が合うだけで鳥肌が立ってしまうほどの目光に、義手の攻撃で倒れていたレイカは心のどこかで恐怖を覚えた。
[ブラックマンバ...噂通りの目だ、思わず身体が震えちまう...]
ブラックマンバは表情を変えずに、エレベーターからシオマネキの方へと歩み寄る...
[...武者震いなんだけどな!]
シオマネキはその喧嘩を買ったと言わんばかりに、腕を一周回してから走りだし、ブラックマンバに飛びかかった!
威勢のいい義手のパンチはかわされ、そのまま義手を両腕で掴まれて動きを封じられ、そのまま足をかけられて膝をついてしまい、抵抗が難しい体制へと持ち込まれた。
[メタルソルジャーは、お前が初めてじゃない。]
そう言うとブラックマンバはスタンガンを腰から抜き、剥き出しの肘可動部に当てた!