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表も裏も紙一重 #39 |
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ゴキラ |
3/14 22:5 |
レイカが警視庁を後にすると、向かい側の歩道にブラックマンバの姿があった。
横断歩道を渡って、電柱にもたれるブラックマンバの方へと小走りで向かった。
[...どうだった?]
[歓迎とまではいかないけど、情報提供者として認められたわ]
レイカは鞄から特例状のコピーを出し、ちらつかせた。
[どこまでも日本人は寛容だな...]
[私が警察官の名家に産まれたっていうコネで許されてるっていうのも、少しはあると思うけどね]
ブラックマンバは少し複雑な表情をマスクの下で浮かべた。
[...まぁいい、会議はいつだ?]
[明日の15:30からよ、受付でこれを見せれば案内して貰えるはず]
特例状のコピーを手渡しすると、レイカはブラックマンバの肩を軽く叩いた。
[じゃ、また明日ね]
[あぁ、死なないようにしておく]
冗談混じりの返しに思わず少し笑った後、レイカは手を降って反対側へと歩いていった。