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表も裏も紙一重 #44 |
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ゴキラ |
3/18 22:41 |
警視庁襲撃についての情報交換会議に登場したブラックマンバを前に、会場はかなり緊迫した空気になった。
[改めて紹介しましょう、世界に5つ存在した大物犯行組織を日本の雷鳴激震の1つにまでたった一人で追い詰めた伝説の男、ブラックマンバです。]
レイカは少し誇らしげに大きめの声で言い放ち、ブラックマンバは蛇の刺繍の入った黒いマスクの下で少し恥ずかしい顔をした。
[じゃあ早速本題に入ろう。雷鳴激震についての情報だが...]
事前に用意した10枚前後の紙をレイカから受け取り、語りを始めた。
[ブラックマンバの名を使う前、傭兵だった俺の元には世界中の大物からスカウトが来た。いずれもすでに2、3年経過した情報だが、どれも詮索にあたって重要な基盤を担っている。]
ホワイトボードに張り出されたのは“雷鳴激震”という見出しが書かれた資料だった。
[当時から今に至るまで、規模としては他の大物と比べて劣っている。だが他の大物がいなくなった今、目立っているっていう感じなんだ]
資料には当時の組織人口と理念などが記されていた。