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表も裏も紙一重 #45 |
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ゴキラ |
3/22 23:4 |
ブラックマンバは共通の敵であるテロリスト組織、雷鳴激震についての情報を警察達に共有していた。
[次に幹部や先鋭達の情報についてだ。先鋭に関しては現在まで増えつつある。]
ホワイトボードに資料や写真を張り出していき、資料同士に赤いペンで線を引いた。
[現在、先鋭はこの4人で構成されている。組織内では“史制獣”(シセイジュウ)と呼ばれている。]
資料同士を結んだ線で出来た四角の中央に、史制獣の字を記した。
[組織発足当時は二人だったが、ここ2、3年で二人増えたんだ。そして、このままだと今後も増え続けるだろう。]
ブラックマンバはまず古い資料の女の写真を指差した。
[まず狼(ロウ)。組織内では単純にオオカミと呼ばれることもある、発足当時から所属している先鋭だ。母に先立たれた父により虐げられ、恋愛も叶わず人生に絶望して家出へと踏み切り途方に暮れていた所を雷鳴激震に引き取られた。あらゆる武術に精通し、俊敏性にも優れている。]
これまで警察では誰も掴めなかった情報を前に、一同は反論も質問もできないほど圧倒されていた。