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表も裏も紙一重 #47 |
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ゴキラ |
3/28 18:35 |
警視庁の屋上から街を眺め、風の音しか聞こえないほどの沈黙がしばらく続いた後、その沈黙を破ったのはレイカだった。
[...で、これからどうするの?]
ブラックマンバは手すりから離れ、携帯を取り出した。
[いくら物分りが良くても警察は警察だ。人を殺した奴と手を取るとは思えないから、単独行動を続ける。]
[そんな...今回の一件で大型テロリスト組織に対抗する身として、有益な人物としての見方が見えてきたかもしれないのにー
[そんなに1462人を殺した人間が欲しいのか?]
その反論に、レイカは立場上ぐうの音も出なかった。
[...こんな奴を公的機関が雇うはずがないだろ]
そう言ってその場を去ったブラックマンバを目にしても、突き付けられた現実を受け入れることに苦戦して立ち尽くしていて引き止める事も思い浮かばなかった。