日が沈み始めた頃、ブラックマンバは薄暗い中ゴミ箱やダクトが目に入るビル街の裏路地を一人歩いていた。

[おいそこの黒い兄ちゃん]

物陰からサングラスをかけたガラの悪い男が現れ、立ちふさがった。

[こういう場所は一人で歩いちゃいけないって親から教わんなかったのか?]

関わらずに遠回りしようと引き返すと、同じような男が3人道を塞いでいた。

視線を動かすたびに男が現れていき、最終的には10人になった。

[持ってるもん置いてくか、持ってるもん奪われるか選べ!]

[...ルカ、車を回しておけ]

ブラックマンバはそう呟いたあと、大きく息を吸い込んで雄叫びを上げ、その合図で10人が同時に襲いかかってきた!

手始めに全ての攻撃をいなし、10人を同じ場所に固めてその場を離れ、睨み合った。

そして一人ずつブラックマンバに襲いかかるが、投げられ、壁にぶつけられ、蹴りを入れられたりして一人ずつ凄まじい勢いで気を失った男がブラックマンバの後ろに溜まっていく。

最初に喧嘩をふっかけたきた男が最後の一人になり、完全に怖気づいていた。