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表も裏も紙一重 #59 |
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ゴキラ |
4/22 22:10 |
親愛なる国民の皆様、ご機嫌よう。私は雷鳴激震の首領を務める雷堂 威(ライドウ タケル)だ。以後、お見知りおきを。
さて...これまでの“余興”はこれから起こす事の下地作りにすぎなかった。言わずもがな、下地はより良いものを作り出すためのものだ。
この下地を踏まえて、我々は大きな一歩に出る。
要求は一つ、財務省副大臣の森本 渡(モリモト ワタル)の身柄をこちらへ引き渡していただきたい。
殺しはしないし、通院沙汰の大怪我もさせないと約束する。
ただ、政府がこの要求に応じない場合の代償も当然ある。
まずは凶悪犯罪者を多く乗せた護送車を襲撃する。当然、被害は私達も想定できないほどになるだろう。
次に、同時刻に主要公共施設を爆破する。場所は明かさない、明かせば代償として機能しなくなるからな...
最後に、これも同時刻だ。国会議事堂を襲撃する。避難を選べば、避難先へ手を向かわせる。
国民が大事なら、選択肢は実質1つだけだとは思うが...皆様、一緒にこの国のトップの決断を待ちましょう。
では、運が良ければまたお会いしましょう...