「あっ…起きたんだ…」
男が目覚めこちらを見つめると人見知りが出てしまう。
人見知りで隠れて実験を続けるために森の奥へ来た。
この森は噂が流れてから人が来ることは絶対になかっし、森に入ってもフォルチェの家を見つける者もいなかった。
「あなたは…?」
男が突然フォルチェに話かける。
戸惑っていると男がまた口を開く。
「森に入って、どこか水がないかと探しているうちに倒れてしまって…ここは?」
「私の…家…な、の…」
目のやりどころに困り視線を泳がせていると男が微笑む。
「助けてくれたんですね」
その笑顔に心臓が激しく高鳴った。
これが恋なのか?
フォルチェはわからぬまま高鳴りを押さえようと視線をそらした。