結婚。その言葉がフォルチェの脳内を回る。
「急に…結婚…だなんて…」
「ごめん!色々なんか、こう、あるよね…嫌なら別に…」
レゼがはなれる。
「嫌じゃないよ…嬉しいよレゼ…私。私、レゼのこと好きだもの、嬉しいの。」
二人は結婚式の準備をする。
レゼはこの森で式を行おうと提案した。
フォルチェのためを思い、二人で静かに式を挙げようと。
そして二人でウエディングドレスを作った。
真っ白で美しいウエディングドレス。
夜になり、明日にしようとレゼは言う。
必要なものを買うと言いレゼは町へ降りた。
明日の朝に帰ることになると言われ、その夜は一人で待つ。
ウェディングドレスを着てみる。
美しかった。
しだいに眠くなり、朝日が登る。
この日が人生一番の日になると期待をこめ、安心した眠りだった。