朝、荒っぽく扉が開く。

「魔女を見つけたぞ！」
その声にフォルチェは目覚める。
フォルチェの周りを鎧の男達が囲む。
「魔女をただちに排除せよ！」
その声で男達が動きだしフォルチェを床に叩きつける。
この声、どこかで…。
考えるよりも先に剣がフォルチェの腕を刺す。
激痛が走り悲鳴をあげる。

「魔女を殺せ！」
「この女は薬の力でなかなか死なない体、刺せ、刺すんだ！」

沢山の声、声の数だけ刺される。
純白のドレスは、紅に染まる。
もう死にたかった。
それでも体は再生しようと回復し、なかなかしぬことができない。
「刺すのをやめろ！」
さっきの声だ、その声で男達は動きを止め、声の主が現れる。

声の主は、“レゼだった”