* * *
シト
「・・・・・・・・・・・」
シトは、無言で病院のイスに座っていた。
目を、真っ赤に腫らした跡は、おそらく泣きじゃくっていたのであろう。
シト
「・・・・・・・・・っ」
ふと、さっきの情景が脳内でフラッシュバックする。
何かがぶつかった音。
思わず目を瞑り、おそるおそる開けると、ミノラテラが倒れていた。
坂の上から響く悲鳴。
その時から、記憶は曖昧だ。
後から、警察の人から聞いた話だが、近くで交通事故に合った車の破片が、坂を勢いよく転げ落ちたというのだ。
・・・・・・・・・そして、運悪く、その破片がミノラテラに当った・・・・、ということであった。