「セン、フローラ。こっち手伝ってくれ。」
「うい」「はーい」
セン達は反対側へと走る。
「お前らまた二人でいたのか」
「お客さんを見送っていたんです、今日もこんなにも夜遅いのに子供達も大勢きていて」
「フローラはやっぱりそういう所が優しいな、それに比べてセンはまたアメ食ってんのかよ…」
「アメ食うと落ち着くんです、食います?」
「食べかけを渡すな…いらん、はやく片付け手伝え…」
あきれるこの男はターキー、ピエロだ。
若い人間が多いこのサーカス団の中でも中年の男という言葉があうぐらいの年だった。
しばらくして片付けが終わるとセン達は家に帰った。