準備を進めているとフローラがいないことに気がついた。
センは少し抜けてフローラを探しに行く。
なんとなく舞台裏にいるだろうと思いセンは足を進めた。
裏にたどり着くと誰かがすすり泣く声が聴こえる。
センはそれが直ぐにフローラだと気がつくと辺りを見渡しフローラを探す。
そして暗いその場で淡く光っているものを見つけた。
そこに向かうとスマホを握りしめたままうずくまり泣くフローラの姿があった。
「フローラ…?」
少しピクりと体を動かしフローラが振り向く。
「セン…どうしよう…」
涙で濡れた瞳はセンに助けを求めていた。