「申し上げます」
至急、王宮に出向くように
たったそれだけを言い残し
颯爽と去ってゆく騎士
後ろ姿を見送った彼女の顔は
哀れなほどに青白い
瞳が事態のまずさを物語る
少々、厄介かもしれませんね…
頭を振りつつ呟いた
「おそらくは、王から直々に下された命です」
王からの勅令
それが表すは余程の大事
兎に角、行かねばなるまい
名残惜しいベッドを一瞥し
ついて来てください、という彼女の後ろに
つき従って歩む
閉められた部屋、開け放した窓の先
来たる暗雲を跳ね除け
再び陽を浴びることはできるか
To be continued