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CHIBI QUEST 3 |
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ごはんごパン |
| 2/21 22:54 |
カチリ カチリ カチリ …
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ごはんごパン |
| 2/21 22:54 |
刻む音は時計。壁、天井に掛かった沢山の時計。掛け時計、置時計、ホールクロック、目覚まし時計、からくり時計、腕時計、懐中時計。それらの針が一斉に5を指し示す。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:54 |
無数の小さい歯車、発条、大きさの合わない針、大小様々な工具が、乱雑に、所狭しと置かれたテーブル。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:55 |
その傍で老齢の男が、似合わぬ細い指と器用さを以て、親指の腹程度の極小の時計を分解していた。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:56 |
尋常ならぬ速さと正確さでたちまちのうちに部品へと戻されてゆく。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:56 |
しかし、はたと手を止めた。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:56 |
どこだ、どこが壊れているのか皆目見当がつかない
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ごはんごパン |
| 2/21 22:57 |
「ふむぅ…おぅい!お姫ちゃんや、いるかい?」
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ごはんごパン |
| 2/21 22:57 |
はい、ただいま!のかわいらしい声。それと共に、階段上から小走りの音が聞こえる。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:57 |
スリッパのパタパタリという音、踊り場からひょっこり顔を覗かせた、
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ごはんごパン |
| 2/21 22:57 |
人形のような美貌の少女。お姫ちゃんと呼ばれた彼女。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:58 |
その名はフローレンス・レイラ・クロッカー。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:58 |
「どうされました、お爺様?」
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ごはんごパン |
| 2/21 22:59 |
小首を傾げる動作が愛らしい。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:59 |
今、この時計を分解していたのだが、と続ける老父の顔も綻んでいる。
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ごはんごパン |
| 2/21 22:59 |
ちょこちょこと小動物のように寄ってくる彼女の掌に、先ほどの極小時計を乗せ
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ごはんごパン |
| 2/21 23:0 |
「どこが『死に』かけているか、分かるかい?」
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ごはんごパン |
| 2/21 23:0 |
懸命に眼を凝らすその瞳は色素の薄い空の色。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:2 |
そこから徐々に深い青、藍色へと。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:4 |
しばらくの沈黙。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:4 |
そして躊躇いがちに開いた口から出た言葉
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ごはんごパン |
| 2/21 23:4 |
「もう…死んでいます。」
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ごはんごパン |
| 2/21 23:5 |
「そう、か…」
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ごはんごパン |
| 2/21 23:5 |
しょぼくれる二人の眼の先にはちょうど、たった今「寿命を迎えて」しまった時計があった。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:7 |
彼女は、限定的な未来予測「モノがあとどの位の間だけ機能するか」
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ごはんごパン |
| 2/21 23:7 |
即ち、寿命を観ることができる。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:7 |
機能しているもので、かつ壊れる定めの物ならば、有機物、無機物を問わず。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:8 |
また、複雑な機構、例えば時計や人体のようなものであると、どこが壊れかけているかを寸分違わず言い当てる。
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ごはんごパン |
| 2/21 23:12 |
この子も描かなきゃ(使命感)
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白雪 |
| 2/21 23:21 |
しかし
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ごはんごパン |
| 2/26 9:36 |