「きっくん…今回の任務のせいで、俺超忙しいんだけど…」

あろまは軍医といって、傷付いた仲間の治療をしている。

その腕は文句のつけ所が無いが…少々治療の手が荒いのだ。

酷いときは麻痺無しで手術とかするし…
ってか少々じゃねぇな、凄くだ。

そんな姿からついた二つ名は『癒しの鬼』

「いやー！ゴメンゴメン♪でも仕方ない事だしー」

テヘペロと舌を出すきっくんに、あろまは般若の面になる。

「ゴメンゴメンじゃねぇべや！！というか忙しいから早く用事済ませろ！」

あろまの言葉にそうか、と思い出した様に手をうつきっくん。

「いや、忘れてたわ、えとねぇ、MSSPに入ってくれる隊員がを紹介しまーす！
　ほら、入って良いよ」

きっくんが奥の扉にそう呼び掛けると、ゆっくりと扉が開き、青みの掛かった髪をした男がヒョコッと顔を出した。

キョロキョロと辺りを確認した後にきっくんの隣に駆け足で行き、背筋をピンと伸ばす。

そして男はきっくんに負けないぐらいのとびきりスマイルを浮かべて部屋中に響く大声で自己紹介をした。

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