俺が言うと、あろまは俺の頬触れた。
その行動に俺は驚き、硬直してる間に唇にそっと触れる程度のキスをされた。
かぁっと顔が熱くなり、思わずあろまの胸を押し、自分から離す。
「あろっ…お前、何して……」
「これが、俺の気持ちだ…
……FB、好きなんだ、愛してる。」
優しく、しかし悲しそうに言ったあろまは何も言わない俺を見て、うつむいてしまった。
俺はというと、いきなりのあろまの行動に頭が真っ白になっていた。
だって、あろまが好きだなんて。
散々俺に冷たく接していたあろまが俺の事を好きだと言ったのだから。
信じられなかった。
「悪い、変なことして。
…………もう帰るから。今の事は忘れて。」
「無理っ…!」
あろまはうつむいたままその場を去ろうと足を動かした。
しかし、とっさに出た俺の言葉に、ピクリと体を硬直させた。