「隊長、着いたみたいですよ、たいちょ…

…あの、起きてください。なんで寝てるんですか」

「…はっ、」

俺はFBの声にガバッと身体を起こした。

「着いたみたいなんで、早く準備していきますよ」

FBは苦笑を浮かべながら俺に携帯ポーチを渡してくる。

それを受けとると既に中にはしっかりとものが入っていた。
こういうところはしっかりしているのがコイツの良いところだな。

「悪いな」

「これっくらいどーって事無いですよぉ！！」

俺の言葉にFBは大きな口を開けて笑った。
本当に、これから戦に出る人とは思えない笑顔だ。
…サングラスしてる時点でおかしいが

運転手に一言礼を言ってヘリから降りると、微かに聞こえてくる銃声音。
どうやらもう戦いが始まっているようだ。

「…！」

すると突然、FBが銃を構えた。

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