CHIBI QUEST 3

魔王様のお気持ちは#8
ココアナ

8/17 19:38

「しかも魔法で燃やしちゃったりなんかしたら、森の中のモンスター倒しまくって最強の魔法使いになっちゃうんだろーなぁ…」

「だ、だからなんだよ…」

先程とは違い、うずうずしながらあろまが言う。

しかし俺はそんなあろまに、わざと悲しそうな表情を向けた。

「あろまはついてきてくれないんだろ?」

「……っ!?」

このあろまという男は、炎魔法が大の得意なのだ。
よく森を見るたんびに「燃やしてぇ…」とか物騒なことを言っているので、俺はわざとこんな意地悪を言ってみた。

最初から良いよと言わないのが悪いのだ。

あろまはと言うと、青筋を浮かべ、ひきつった笑いをしていた。

「なぁきっくん?お前は協力な魔法使いがついてきて欲しいか?」

「うん。」

俺は素直にあろまの質問に答える。

するとあろまはやれやれと首をふり、腰に手を当ててこう言った。

「しょうがねぇなぁ!俺は暇だし、ついてってやるよ!!」

…この男、チョロいぞ。

「きっくん腹黒…」

えおえおがボソッと呟いた。




きっくんの勝利!!!
ココアナ

8/17 19:38

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