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魔王様のお気持ちは#10 |
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ココアナ |
8/18 17:7 |
「おい!魔王!!お前の命日は今日だ!!」
……また現れた。
古ぼけた玉座に座る俺の目の前には、キっと鋭い目で俺を睨む五人パーティーぐらいの人達。
「よく来たな勇者達よ」
俺はもう何回目になったのかもわからない台詞を、機械的に呟いた。
「お前たちに俺は倒せん。逃げるなら今のうちだぞ」
今度はわざとらしく、ニヤリと悪人の笑みを浮かべてやる。すると勇者達は一瞬冷や汗を垂らし、ニジリとあとずさった。
「逃げるもんか…!今までの先輩達は敗れてしまったけど!俺達がお前を倒すんだ!!」
そうして勇者達は武器を構え、一斉にとびかかって来た。
俺はそれを
避ける事なく
受け止めた。
ガキィィィィン!!
物凄い金属音がした後、勇者達は尻餅をついた。
「か、固い…!」
勇者は絶望の表情を浮かべた。
そんな攻撃で俺が倒せると思っているのか。
正直に言うと全然俺の相手になるぐらいの強さがない。