|
|
隊長と死なない新参兵#27 |
|
ココアナ |
9/5 17:45 |
「俺って、死なない身体を持ってるじゃないですか、」
「うん」
「……昔、モルモットだったんですよ、実験用の」
その事実を知り、思わず目を見開く。
FBはサングラスで瞳さえ隠れているが、とてもおもおもしい表情で話を始めた。
ーーーーーーーーーーーーーー
「やだ!嫌だ!助けて!やだ!!」
そんな叫び声が彼方此方から聞こえてくる。
「番号126番、来い!」
「やだぁ!!助けてぇ!!行きたくない!!!」
「黙って言うことを聞け!!」
(あぁ、もうすぐ俺の番かなぁ)
子供達の中でFB777は、ぼーっとそんなことを思った。
さっきから何人もの友達…否、見知らぬ子供が大人に連れ去られていく、多分あの実験場に連れていかれたのだろう。
「番号529番!来るんだ!」
「やだぁ!!怖い、恐いよぉ!!」
ずっと前に連れていかれた子は戻って来なかった、理由はなんとなく分かる。
俺達は大量の大人達の実験台にされていた。