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隊長と死なない新参兵#28 |
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ココアナ |
9/6 20:2 |
「次!番号777番!此方へ来い!」
「……っ、はい」
ついに俺の番となり、番号が呼ばれる。
多分今日は一昨日やられた注射の結果を調べるのだろう。
どんな薬なのかは知らないが、まだ子供な俺でもヤバイ薬ってのは分かる。
手に手錠をかけられ、それを引っ張られる。歩け、とでも言うように。
俺はゆっくりと歩いた。周りの奴等みたいに騒いだり叫んだりはしない。
だってそんなことをしても無駄だから。
ギギィ、と重い音をならしながら鉄の扉が開かれる。しかし、その景色は何時もとはまるで違かった。
いつもなら白衣の着た怪しい医者みたいなのが数人いるきりだが、まず部屋の中が違う。
「なんで、血塗れなの??」
そう。部屋の中には壁にも床にも血がこびりついていて、まだ新しいものから古いものまであった。
俺はガタガタと身体が震えるのを押さえきれなかった。