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隊長と死なない新参兵 #34 |
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ココアナ |
10/5 23:53 |
「大丈夫だ。もうわしが来たから。おんしは安心して。」
再びギュッと優しく抱き締められる。
「えっと…少年、名前はあるんか?」
「名前はない。でも番号なら…777」
俺達は親がつけてくれた名前を捨てられ、いつも番号で呼ばれていた。
777って番号はラッキーらしいけれど、今までラッキーだなんて一度も思わなかった。
…いや、今までの実験で殺されなかったのは、ある意味ラッキーかもしれないけど。
「777…ラッキーな数字だな、おんしはもしかして、選ばれた子なのかもしれないな…
まぁ、番号はあくまで彼奴らが付けたもんじゃが…」
男の人は怒りを込めた険しい顔をして言った。
「おんしの詳しいことは後で聞く。だから少年、少しまっててくれ。」
「…うん」
俺の言葉に笑顔を浮かべた男の人は、再び煙幕の中へと消えて行った。