「でも！隊長、ありがとうございました！」

「な、何だよ急に…」

FBからの急な感謝の言葉に、俺は思わずあとずさった。

「あれ？今隊長後ずさりませんでした？…まぁいいや、
俺、隊長のおかげで、生きてる理由が出来たんですよ！！」

ニコニコと笑顔で言っている筈が、その言葉は酷く悲しかった。

「俺、今までずっと『死ねない体なんて嫌だ。苦しんでも苦しんでも死ねない。こんな体になりたくなんてなかった』って思ってたんですけど…
隊長と一緒のチームになれて、隊長を守らなくちゃって思って…」

FBがそう言ってうつむく。

「だから隊長、何かあったら俺を盾にして下さいね」

だって、俺は死にませんから」

「…悲しいヤツだな」

10/10 19:9

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