ふいに声を掛けられ思わず噛んでしまう。

すると、蜂蜜色の髪の男がブッと吹き出した。

「んはははは！悪ぃ、まさかここで噛むとは思わなくて…ww」

ゲラゲラと爆笑している男につられ、俺も思わず吹き出してしまった。

「がははは！なんでか良いとこで毎回噛むんですよねぇ！ww」

二人で、あったばかりでまだ名前すら知らないのに、ゲラゲラと笑ってしまった。

こんなに笑ったのはあの時以来だ。

ふと横を見れば他の二人も笑いを浮かべていて、

あぁ、この人たちと、冒険したいなぁなんて

思ってしまった。

俺達は本当は戦わなきゃいけない筈なのに

…俺は魔王なのに。

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