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デドバのんびり物語 その二十二 |
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ココアナ |
11/15 21:48 |
「…シェイプ?」
レイスの言葉にも特に反応しない。
「…今更無言キャラ押し付けられても困るんだが?さっき俺達はお前の叫び声聞いたんだからな」
喋ろうとしないシェイプにトラッパーが言う。
するとシェイプはうつむきながらもボソッと声を出した。
「…儀式中に、嫌なことがあったは、近い」
先程とは違い何故か切れ切れで喋ったが、その言葉にレイスは首をかしげて考えた。
しばらくしてレイスがポンと手を叩いた。
「そうだ!」
「ちょ、レイス!?」
いい案が浮かんだのかどうかわからないが、トラッパーの声に「ちょっと待ってて」の一言を残して何処かへと駆けて行った。
そしてレイスは直ぐに自分の鐘を手に持って帰ってきた。そしてそれをシェイプの目の前に差し出す。
「シェイプ!これ使っていいよ!これなら姿見えなくなるし、あわよくば一回も視認されずに儀式が終われるよ!…まぁ全逃げされるってことだけど」