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デドバのんびり物語 その二十八 |
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ココアナ |
11/15 22:35 |
すると、微かにガシャガシャと発電機の回る音、そして宝箱の中身を漁る音が聞こえた。
「……」
無言で発電機へと近付くシェイプ。
どうやら発電機を直しているのはフェン・ミンとローリー・ストロードの二人のようだ。
(あれはシェイプの妹のローリー・ストロード…噂だとシェイプが異様に殺したがってた相手と聞いてたが……大丈夫なのか?もしかしたら欲望が爆発して妹を殺してしまうかもしれない…)
ローリーを見た瞬間に固まるシェイプ。
シェイプに気がついたのだろう、ミンとローリーが発電機から離れ、ミンが慌てて逃げだした。
が、何故かローリーは逃げずにシェイプに向かい合った。
その場に沈黙が訪れる。
そしてローリーが微笑みながら口を開いた。
「…兄さん、久しぶりね。こうして儀式で出会うのは。またこの場所で会えるとは思ってなかった」
そう、ここはシェイプとローリーの生まれ育った家があるステージなのだ。