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デドバのんびり物語 その三十五 |
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ココアナ |
11/28 0:15 |
「マ、マイケルって喋れるんだ…」
ミンがそう言ったとき、突然、うつ伏せの状態だったシェイプの体が何かに持ち上げられたようにムクリと起き上がった。
ローリーが驚きで固まる中、そのまま立ち上がったシェイプはパンパンと作業着に付いた砂を払い、脱がされかけていた作業着を整える。
そしてそんなシェイプのすぐ隣でリーンゴーンと聞き慣れた鐘の音がした。
「っ!?レ、レイス!?」
「残念、ハズレだ。」
ローリーの言葉に姿を現したトラッパーが鐘を手に首を振る。
シェイプは現れたトラッパーの後ろに素早く隠れると、まるで野生の猫のように顔だけ出して此方に視線を向けた。
その光景を見たミンが思わず息を吸い込んで口元を押さえる。よく見れば少しニヤついているようにも見えるが…