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参加型小説 #9 ジカン |
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しゅう |
3/13 23:28 |
「あ、もうこんな時間か…」
綾鷹さんは時計に目をやり驚く。そんなに話してたんだ…
「両親も心配してるだろうから、早く帰ったほうがいいよ。送迎しようか?」
「大丈夫です。俺の両親、けっこう昔に死んじゃったんで…」
俺は少し苦笑すが、気まずくなってしまった。
すると、よしっ!と綾鷹さんはソファーから立ち上がり、
「ウル君、一緒にご飯はどうだい?お腹空いてるでしょ?」
「え、でも助けてもらった上で…申し訳ないっていうか…」
綾鷹さんは部屋を出ていってしまった。
絶対俺の言葉聞こえてないじゃん。
「大丈夫ですよ!!ご主人様が良いっておっしゃってるので!!」
そんな遠慮しまくってた俺の背中をもちクラゲさんが叩いた。
痛い!!本人はゆるくやってるつもりなんだろうけど!!
「ご主人様はあなたみたいな同い年の子と話したのは
久々で、きっと楽しかったんだと思いますよ!!」
そうだったのか…
ジンジンと痛む背中を抑えながら、綾鷹さんの心情を考える。
「こちらです。ついてきてください。」