何処からか、人の声がする
目を開けると、暗闇の視界
魔力反応―――
十二時方向に、男二、女一
三時方向、男一
それら以外の反応が、まるでないのは
建物全体、幾重にも貼られた
結界の所以だろうか
締め付けられる頭と肢体
めいっぱいの力を込めても
びくともしない拘束具
炎は消えかけ
冷たくなった魔力の炉心
「おいで…『茨』」
静かに彼らを喚ぶ
数秒経っても
いつもの気配は現れぬ
おそらく
拘束具に掛かった、魔術封じ
阻害されるは召喚と、魔力の放出
抗う術の一切を失った身は
ただの非力な少女
私はどうしたら善いか
隣に女史はいない
暗闇の中でも、星は見えない
私は―――
To be continued