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参加型小説 #20.5 ヲタク |
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しゅう |
3/23 1:36 |
一方その頃あくは…
「う〜ん…どうしようか…」
でかでかと安定くんのイラストの載った抱き枕を眺めながら、私は深めなため息をこぼす。
妖孤の私が、生涯で一を争うような悩みを今抱えている。
「レベルが上がらない〜!!それに刀剣部屋が足りない〜!!」
刀剣乱舞のゲームを開き、嘆く。
こうなると…課金をするしか…!!
いや…でも今年はもう課金しないって決めたじゃないか…!!
私の頭の中で天使と悪魔がせめぎあってた。
ふと財布の中身を見る。
中には諭吉が8枚、全財産だ。
この前のグッズで何枚も溶かしてしまったのだ。
さすがに食費や家賃のことを考えると、ゲームどころではない
……
安定くん…ごめんね…いつかカンストさせてあげるから…
涙を噛みしめ、気を紛らわすためにTwitterを見る。
そこには安定君の画像が貼り付けられ、自慢のように一言
「推しキャラがカンストするってやっぱ嬉しいよね〜…」
…
……
…しばらくもやし生活でいっか