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参加型小説 #23 ツキアカリ |
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しゅう |
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「あのー、もちクラゲさん…王族がギルドはまずいんじゃ…」
思わず突っ込んでしまった。
もちクラゲさんはご主人の夢を叶えたいと言ったのに
批判してるみたいになってる。
だが、メイドさんは朗らかに笑っていた。
「お父様にバレたらヤバいと思いますけど、
逃げれば問題ありません!!」
…へ? 国外逃亡??
ポカンと口を開けてしまう。
「と、言うことで必要な物をとって来ますので、
しばし待っていてください!!」
嵐の様に去っていったよ…
つーか今の話聞いた後で、二人きりになってなんか気まずい…
何を話すのか悩んでると、綾鷹さんが口を開いた。
「ウル君って、妖孤にされたんだってね……」
「まあ、…はい…早く戻りたいですよね…」
そうだ…早く人間に戻りたい。影街で一生住んでいたくない。
「じゃあさ、提案なんだけど」
相変わらずの優しそうな声で言った。
「僕たちとさ、ギルドに行くつもりはない?」
「え?」
月明かりが眩しい夜に、長い沈黙が流れた。