てぃ「私も、龍騎と同じように本当はマジック村の生まれじゃないの。ある日、私が住んでた村に魔王の手下が二人現れて、「魔王の下で働け。もしそれができないのであれば、お主らの視力と聴覚をいただく。」 そう言ったの。私の母と父は反対したらしいわ。他にも数名、反対した人がいた。でも、視力・聴覚を取られるくらいなら、「魔王の下で働いた方がましだ」という意見の人もいたの。でも、母達はその人たちを責めなかった。その人たちが魔王のもとへ向かった後、私の母達は本当に視力と聴覚を取られていた。その苦しみのあまり自殺した人もいたそうよ。私はその時隠れていたから、取られなくて済んだ。でも、みんなの苦しみを救うために、私が戦わなきゃって思ったの。だから、私はマジック村へ行って、冒険者が来るのを待った。それで来たのが麗音だったの。あなたも父が魔王の下で働かされているって言ってた。だから、私は麗音と一緒に魔王を倒そう、そう思ったの。」