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参加型小説 #27.5 ジスウセイゲンシネ |
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しゅう |
3/30 12:55 |
一方そのころ綾鷹たちは…
「なんかワクワクしますね!ご主人さま!!」
もちはいつもの笑顔を僕に向けるが、
僕はどうにも笑顔になれない
「もー、ご主人さまが真顔なんてらしくない…」
「いや、だってなんか寒いし獣臭いんだけど…」
辺りを見渡すが目に写るものは、木…それしかない
「せっかくの野宿なんですから楽しみましょうよ!!」
「なんでこんな人気のない山奥に来る必要があるわけ…?」
「いや〜、公園とかだとお父様や警察にバレそうだったので」
うん…この様子だと宿屋に泊まるという発想はなかったらしい
「まあいいよ、明日は朝早いかりもう寝よう。」
「そうですね!!」
草の上に身を投げようとしたその時だった。
「熊ですご主人さま!!」
もちが突然叫ぶ。
僕は飛びあがり、十字槍を握った。
だがもちの方を見たとき愕然とした。
「ご主人さま!この毛皮の上で寝るといいですよ!!」
「え…」
熊はもちに肉片にされていた。
そして彼女は剥いだ毛皮を笑顔で渡してくる。
「……僕は草の上で寝るよ…」