このままでは、死ぬ
キッと瞳を閉じ
貫く痛みに備える。
待つこと数秒
恐る恐る開いた眼
目と鼻の先には
息の根止めるはずだった
棘の先端。
代わりに
右足に食い込む鋭い痛み
今にも引きちぎれそうな細い茨
助かった。そう一息着く間もなく
ミシリ、亀裂入る音
徐々に迫る槍の先
折角死なずに済んだのだ。
何か助かる手立ては無いものかと
見渡した周囲。
粉砕された骨
こびり付いた黒い色
凝固した液体から
鉄錆た臭いと微量の魔力。
考えるよりも先に
ただ本能で動いた。
足に絡むものよりも細く
伸びる茨は、固まった血液へ