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腐敗した世界の遊園地#5 |
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りぱ |
5/13 10:27 |
ーーーそして…
『えー、皆さん、今からこのサンダージェット、に乗ってください。サンダージェットはとても早く…』
そんな店員の声も、おだブリとしらゆきひめには、悪魔の声に聞こえていた。
『では、安全バーを下ろして…しっかり固定してください!カチッという音がなったら、固定できた証拠です。……良いですか?』
おだブリ「あ、あの…」
しらゆきひめ「私達おりた…」
『では行きますよ〜!!1、2、3...GO〜!』
コースターがゆっくりと動き出した。ミノラテラとヨーグルトはドキドキしながら安全バーをしっかり握り、「楽しみだね」と笑いながら言い合っている。
でも、しらゆきひめとおだブリは違った。「ああ…このまま何かエラーとか起きて止まってくれ」等と願っていたが、そんな願いは届くはずがなく、コースターはとうとう、一番頂上まで行ってしまった。
[ガタン]という音がする。
それは爽快感の楽しみでもあり、悪夢の始まりでもあった。