CHIBI QUEST 3

荊の姫(1)-荊の処女-
ごはんごパン

12/11 18:49

夜空に月が紅く大きく染み渡る。寝静まった城内に妖しく光を照らし、ひたり、ひたりと廊下を往く小さな人影を映した。

「お待たせしてしまいました、申し訳ございません」

 開ける視界。高い天井から延びる無数の茨が蠢く。その先に吊るされているシルエット。頬の肉は痩せこけ、肌は青白く、目玉があったであろう場所からは伽藍の暗闇が覗いていた。
 萎んで骨が浮き出た足先から、赤黒い滴が血溜まりに落ちて波紋を作る。
天井からのみならず、壁、床、彼女の体より生え延びる茨。彼らは渇きを癒すようにばら撒かれた鮮血を啜る。

「搾り尽くしてしまいましたか…」
 
 掌を握る。瞬時に少女のか細い首へ巻き付いた茨が、その拳に爪を食い込ませる度に固く、きつく締め付ける。既に息は途絶えているのだから、少女の声帯は嗚咽も懺悔も漏らさなかった。

「御馳走さまでした」

 バキリ、折れる音。墜ちた体は血に沈む。天に残った頭は釣鐘のように空中を彷徨った。




なにこれ面白い
カプセルの中の人

12/11 18:52

ごはんごパンさんの小説久しぶりに見た((
FUWA★

12/11 18:54

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