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小説『あの日見た群青は。』其の四 |
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蕾 |
6/4 20:16 |
「あれ?涼華今日当番じゃなかったっけ?」
夏凛が聞く。
「そうですわ。お仕事の前に二人の様子を見に来ましたのよ。」
涼華は保健委員長を務めている。そういえば、今日は昼に当番制の仕事があると言っていた。スッカリワスレテイタヨ、ゴメンネリョウカチャン!!
委員長として皆をまとめるだけでなく、成績も優秀であるので、憧れの的として多くの人に信頼、慕われているのだ。
「そうだったんだ〜。委員会、頑張ってね♪」
「相変わらずお二人とも仲がいいですわね〜。」
それでは、と言って涼華は保健室へ向かっていった。
現在の時刻は1:10。昼休みは30分までだから、まだまだ時間がある。コミュショウナノニナニシヨウ、、、
「ねえねえ瑞穂!四葉のクローバー咲いてる!」
「ほんとに!?」
そうだ、この人といるとする事は永遠に無くならないんだった、、
などと馬鹿みたいなことを考えて夏凛の元へ向かったその時、
「あんたたち、こんなとこで何してんの?」
その突き刺すような声に背中が粟立つ。まさか、とは思ったがどうやら瑞穂の予感は的中、
振り返ると‶あいつら”がそこにいた・・。
To be continued…