思ていた以上に大きな扉、手をノブに掛けると冷たい金属の感触が伝わる。

私は大きく息を吸い、扉を開ける、ズズッと重いような音がして扉が開いた。

何だろうこの部屋は、大きな長机に置かれた紅茶の匂いが部屋中に匂っていた。

「お姉…ちゃん？｣
その声の方に体を向ける。
そこにいたのは、まぎれもない、私の、大切な妹。

「なお、良かったよぉ…｣
私はその場でなおに抱きつき鳴き始めた。

?「えっと、そうしてるのは良いのだけど…話の続き…だよ、柚木さん。｣
心配そう顔をした女の人が私達に話しかける。