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すでに滅んだ異世界に召喚されました |
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小説書くマン |
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第九話[黒猫]
看板があったところから、だいぶ離れたところにその家はあった。
レンガ造りの家だ。
誰の家なんだろ…なんて考えていると、
「あら、人間?」
という声がした。
「!?」
俺は驚いて声がした方を見た。
そこには、黒髪のロングで猫耳が生えている女性がいた。
「だ、誰だよ」
俺は少し怯えながら質問する。
「私?私は黒猫でもあり、魔女でもある魔猫という種族のティーカー・ブラックよ」
「ま、魔女?それに、黒猫?」
俺は、ティーカーが言ったことを信じられなかった。
魔女と黒猫が同一人物だなんて、聞いたことないぞ。
「まあ、信じられないのも仕方ないわよね。なんせあなたは他の世界から来たんでしょ?見ない顔だもの」
「誰の家かも分かったことだし、俺はここら辺で…」
俺が帰ろうとしたとき、ティーカーがこう言った。
「そういえば、昨日新しい魔法をおぼえたのよね。どうせなら、あなたに試してみようかしら」
そう言うとティーカーは、勝負を仕掛けてきた。