第十話［二つの身体］

ティーカーは魔法を使ってきた。
あれは…水魔法か？
よく分からないな…
それにしてもこの状況、まずいな…
「うおっ！？」
俺は水魔法を間一髪で避けた。
「あれ？」
いつのまにか隣に居た製作者はそう言った。
「おかしいですね…。水魔法を使うには水魔法のポーズをとらないといけないはずなんですが…」
ポーズが必要なのか！？
じゃあ俺も魔法使う時はポーズとらないといけないんだな…
よし。魔法使うのやめよう。
って、そんなことよりも
「じゃあなんであいつはポーズとらなくても魔法が使えるんだよ」
「彼女は二つの身体を持っているのでしょう。一つは魔女の、もう一つは黒猫の身体を」
「なるほど、黒猫の方でポーズをとっているのか。」
その黒猫の方の身体は何処にいるのかが問題だな。
まあ、近くにいるとは思…
そう思った瞬間、俺の背中に痛みが走った。

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